オンラインレッスン実践中のメンバー講師さんにお話を伺いました!
■ オンラインレッスンの実践について&問題点
2020年も早やあと一ヶ月ちょい
対面でのレッスンが当たり前になっていた今までの常識は
Covid-19ウイルスによって思いっきり覆され
ウィルス禍の中で多くの講師さんたちがレッスン方法について悩まれたかと思います。
その後、多少落ち着いた期間を経た11月下旬現在
春の第一波より遥かに感染者増加の勢いが増してきていますので
また今後の対面レッスンの状況が不安になってまいりました。
今回は、春の第一波の時からイチ早くオンラインレッスンを導入されたメンバーの先生お二人に
オンラインレッスンの状況について色々と伺いましたことを
これからオンライン導入を検討中の先生方にお伝えしたいと思います。
お話を伺いました先生方は
*南福島ミュージックルーム/阿部牧子先生(福島県福島市)
*Dolce of Music/豊田佳代子先生(大阪府吹田市)
のお二人です。
以下、アンケート形式でお答え頂きました(敬称略)
またお答え頂いた時期の目安は10月下旬としてお読み下さい。
Q:現在のオンラインレッスンで新しく導入(購入)されたものを教えて下さい
阿部:コンデンサーマイク・ダイナミックマイク・マイクスタンド・ケーブル・WEBカメラ・カメラ用アーム
他にオーディオインターフェースを買い足しました。
豊田:機材等は以前から持っているものでほぼ対応できました。
オンラインに必要な機材であるオーディオインターフェースやコンデンサーマイク等は
DAWや録音の為に、オンラインレッスンに関係なく以前より所持し使用していましたので
機材も使い慣れており、いち早く対応することができました。
唯一購入したものは画面(顔)を明るくするための照明ライトです。
Q:オンラインレッスンの設定について、ご自身で考える難易度はどの程度でしたか?
阿部:スタートした4月初旬は、生徒さん側でのスマホ1台・アプリのインストールと設定
加えてカメラ角度を保つ小道具等の準備が難しい要素となりました。
また、もし可能であればパソコンやタブレットを使用して欲しいとも思っていました。
教室側としては、導入したアプリを試す相手を探すのが大変だったこと
オンラインコースを常設するつもりでしたので、多くの機材購入にかかる資金繰りが最大の難関でした。
豊田:感染拡大の自粛中に初めてオンラインレッスンの導入を決めました。
当時はまだ余り情報もない時期でしたので、難易度的には低くはなかったです。
どのアプリを使用するかに始まり、カメラの設置位置→音質(ELとピアノの両方のレベルアップ)
→生徒さんへの準備告知→テスト配信等
確認したり実践することが多く、レッスンを実際に行うまでにかなり時間がかかりました。
Q:オンラインレッスンでの一番の問題点(全体的な視点で)は何だと考えられますか?
阿部:生徒さん側が光回線ではない、有線接続をしない、Wi-Fiが遠くて中継機もない等のネット環境です。
豊田:ズバリ、音のズレと音質・生徒さん側の環境です。
Q:対面レッスンのみの時(コロナ前)と現在の、対面レッスンとオンラインレッスンの人数比率を教えて下さい
阿部:・4月初旬~GW前は対面を休止したのでオンラインのみのレッスンでした。
オンラインに移行しなかったのは
長期休会を決めた医療従事者とその子供さん、対面を再開するまで休会を決めた生徒さんです。
・GW~6月初旬は休講、中旬に再開してオンラインと対面をレッスン回ごとに選べるようにしました。
オンラインだけを希望したのは1名のみ、他は100%対面レッスンを希望されました。
・オンラインだけを希望していた生徒さんも来週から対面を含めたレッスンに戻ります。
豊田:緊急事態宣言が解除されほぼ対面レッスンに戻りました。
現在のオンラインレッスンは10%くらいです。
Q:オンラインレッスンに移行された時、お月謝は変えましたか?
阿部:いいえ。(もともと時間制レッスン料なので)
豊田:変えていません。
Q:自粛期間中、レッスンを休んだ生徒さんは居ましたか?またその生徒さんは自粛解除で戻られましたか?
阿部:自粛期間中は教室を休講しました。レッスン再開と共に医療従事者以外は全員戻りました。
豊田:はい、いました。緊急事態宣言中は音楽教室でのレッスンを全休講にしました。
オンラインレッスンは5月に開始しましたので希望者のみで対応しました。
緊急事態宣言解除後は生徒さん全員が戻ってこられました。
Q:自粛期間中にレッスンを辞められた生徒さんは居ましたか?
阿部:4月に発表会があり(ホールをキャンセルして動画投稿で開催)
進学や就職のため発表会後に退会する事が決まっていた生徒さんだけが辞めました。
豊田:いません。
Q:オンラインレッスンを始めてから新しくオンラインで受講される生徒さんは居ましたか?
阿部:新入会が入るようになったのは、周囲が落ち着いた9月下旬~今月になってからです。
全員が対面希望で、みなさんオンラインにはあまり良い印象を持っていない様子です。
福島市では教室でのレッスンを望む方が大半なので
周囲が落ち着く時期を見計らってから体験レッスンに動き出したのかな、と感じています。
豊田:はい。新規でオンライン体験レッスンをして入会し、現在もオンラインレッスン継続中の方がいます。
現在新たにオンラインを希望される生徒さんもいます。
当音楽教室の場合、現役の講師さんがご自分の教室でオンラインレッスンを導入したいとのことで
オンラインでのレッスンを受講されています。
質問は以上です。
お忙しい中、ご回答頂き本当にありがとうございました!
11月23日現在、数字的には緊急事態宣言が出されてもおかしくない状況になってはいますが
春のような全面自粛に突入するかどうかは、今後の感染者数次第だと考えられます。
感染者数が増えると言うことは、周囲にも感染者が出る確率が高くなると言うことですので
万一自粛に入った場合、また教室内や関係者で感染者が出た場合など
前回と同様に対面レッスンをストップせざるを得ない状況になるはずです。
今回、早くに導入・実施されたお二人の先生方のお話からもわかりますように
導入には準備の為の労力や知識、そして多少の費用が必要になります。
そして受講される側(特に子どもさんの場合)も教える側も、楽器のオンラインレッスンには相当な壁があると
実際オンラインを行った私も強く感じています。
その為、なかなか踏み切れない先生方も多いかと思います。
ですが
現在は導入への道筋やご経験によるアドバイスなども受けられますので
春の「ワケわからないままのオンライン」時よりは、遥かに準備もし易いでしょう
今後どうしても対面レッスンができなくなった場合
完全にレッスンをストップしてしまう支障が、講師・受講者共に生じることを考えれば
レッスンを中断しない為にもオンラインの導入を恐れず面倒がらず
一時的な対応として積極的に活用していくことを考えていかなくてはならないのかも知れません。
最後に豊田先生から
『これからの時代、音楽教室を運営していく上で「レッスン方法の選択肢がある」というのは大切なことかと思います』
とのご感想も頂きました。
確かに<何が起きるかわからない>時代ではありますよね。
現在はオンラインの準備が整っているので安心だとのことです。
当サイトでも Let's Study の中でオンラインレッスンについて記していますが
内容が難しいというご意見も頂き <(_ _)> 申し訳ない・・
再度見直したいとは思っていますが、見直した頃にコロナは終わってた的な気もし・・(そんなにかかるのか)
内容についてご質問などございましたらお問い合わせよりご連絡下さい。
また導入・実践をされておられます先生方の教室にて
オンラインを経験する為にオンラインレッスンを受講するのも1つの方法ですので
今後の導入をお考えの先生方は、ぜひ一度ご相談してみて下さい。
南福島ミュージックルームでのオンラインレッスン
Dolce of Music音楽教室オンラインレッスン講座
今の時代の講師さんってホント大変ですよね・・
STAGEAのデータどころか、機材やパソコンも覚えて・・でも
指も頭も動かし続けて・・きっと老化しないはず (^m^;
明るい老後に向けて頑張りましょー!
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